もしもの話。
田口淳之介


只今私の家でのんびりデートしてるワケなんだけど、

2人共雑誌読みっぱなし・・・。

デート・・・?

じゃなくない?



「ねぇねぇ。」

彼氏の淳之介が急に話した。

「ん?どうしたの?」

「もしもね?もしもの話だよ??」


・・・?


私が首を傾けると必死になって淳之介は、

“もしもの話”

を言って


「もしもの話?何?」

「もしもさ、俺たち付き合ってなかったらさ、
どんな人が今横に居たのかな。」


えっ・・・


何?


私と付き合ったこと・・・


後悔してるの?





知らず知らずのうちに涙は頬を伝っていて、


淳之介が手で一生懸命拭いてくれてて、


”ごめんね、ごめんね”


って・・・。


“そんなに傷つくとは思わなかったから”


って・・・。




優しいんだね。


淳之介は。




私は淳之介が居ないと生きてけない。


隣にいつも居て欲しい。


ずっと・・・


ずっと・・・


ずっと私の傍にいて、


そしてその大きな身体で守って。




「もしも今付き合ってなかったとしても、
出会ってお互い好きになって、
今よりは何歳か年とってて・・・


でも二人で恋愛してたんじゃないかな?って俺は思うよ?」





私の溢れてきた涙を拭きながら、





「俺はずっと一緒にいるから・・・

だ、だからさ・・・

泣かないで〜〜?

俺泣いてる子弱いんだって〜」





嬉しくなって、

涙でグシャグシャの顔で笑って、



・・・キスをした。



ずっと一緒だよ?


愛してるから・・・ね?





もしもの話。


例え離れ離れになったとしても、

私たちは繋がっているから・・・

いつかは出会うんだ。






END
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